Q1:Gパネルシステムとは何ですか?


樹脂をグラスファイバーで補強したFRPは、重さが鉄の1/4、アルミより軽く、強度も金属に近いものがあり(鉄の1/4、アルミと同等)、鉄やアルミにはない高い耐酸性や絶縁性、弾力性があります。

「Gパネル」は、このFRPで作られた型枠で、通常のベニヤ型枠では2~3回のコンクリート打設しかできないところ、数百回くり返し使え(10年以上お使いいただいている企業様もございます)、産廃処理費もいらず、コンクリートの打ち肌が平滑で補修が軽微、クリップによって熟練工でなくとも迅速に組立てられる(通常2週間かかる1層の工程が半減)など多くの特長があり、一般に高級だと思われている鉄筋コンクリート住宅を、木造のハイグレード程度にコストダウンできます。

また、Gパネルの高強度・高精度を生かして、対向する型枠を打込み断熱材にする事ができ、型枠の解体や断熱工事、仕上げ下地まで1工程で施工できるという大きなメリットを生みます。

その打込み断熱材を外側にするか、内側にするかによって、以下のように外断熱、内断熱の施工が可能になります;



Q1-1.「G外断・ガンバリ工法」とは

厚さ60mmの断熱材に、2mmのアルミ外装を施した「ガンバリボード」を、外側の型枠として使用する工法。仕上げ済みのボードを室内側から建て込むので外部工事がなく、足場が要らず敷地いっぱい、隣棟ギリギリに建てられます。

ガンバリ1つで、型枠、断熱、アンカー、仕上げ下地、外装、型枠解体など、多くの工程を兼ね、高性能な外断熱のコストダウンにつながります。

内断熱だとコンクリート躯体が外気温に連動し、床スラブが外壁に接する部分や開口部など断熱材の切れ目に結露が生じがちだったのを、型枠として断熱材でスッポリ覆う事で、躯体が室内温度に連動するようになり解決しました。

熱容量の大きな躯体が室内温度に連動する事で、冷暖房していない廊下やトイレの温度も連動し、高齢者に優しい温熱バリアフリーを実現すると共に、Gパネルによる室内の平滑な打ち肌を生かしたコンクリート打ち放しのインテリアが、体に優しい遠赤外線暖房になります。

外断熱に散見される湿式外装(タイル、塗装、左官等)のはく離も、型枠のセパレータの一部をアルミ外装の裏に固定してアンカーとする事で、結露に影響されない乾式仕上げを可能にして解決すると同時に、アンカー部分以外のセパレータの軸を抜いて再利用して熱橋防止&省資源に貢献します。


Q1-2.「G外断・ボード工法」とは

厚54mmの断熱材の表面にケイカル板6mmを貼った打込み断熱材「Gボード」を、外側の型枠として使用する工法。寒冷地で品確法最高等級を取るための、100mmの断熱材の仕様もあります。

打設して支保工を外した後に断熱材の外側に仕上げ用の金属桟を取付けるので、金属サイディングやセメント系のボードなど多様な仕上げを可能にします。後仕上げなので、多少の不陸は金属桟で調整できます。

外断熱の湿式仕上げに見られる、外装裏での結露・凍結による仕上げのはく離を、金属桟による通気層により予防すると共に、通気層の水はけによって簡易な地下施工を可能にします。


Q1-3.「G内断工法」とは

厚54mmの断熱材の表面にケイカル板6mmを貼った打込み断熱材「Gボード」を、室内側の型枠として使用する工法。

Gパネルによる平滑なコンクリート打ち放しを外壁に生かし、Gボードのケイカル板を内装の石膏ボードの下地とする事で、大幅なコストダウンを可能にします。コンクリートの躯体が外気温に連動するので、寒冷地では結露予防に配慮した納まりの設計が必要です。



Q2:「G外断・ガンバリ」の室内側を、Gパネルではなくベニヤ型枠にできますか?


打込み断熱材は、基材が発泡樹脂の断熱材なので型枠としての強度は不足しがちで、対向する型枠の強度・精度に依存します。不陸の生じやすいベニヤ型枠では、その不陸が外側のガンバリの仕上げ表面の不陸につながり、後での調整が効きません。

Gパネルによって打込み断熱材が可能になるのは、そういう意味です。

Gパネルの長所が生かせない不整形のプランで、どうしてもベニヤ型枠を使いたい場合には、仕上げが後施工なので不陸調整できる「ボード工法」をお勧めします。

狭小地などでどうしても無足場工法の「ガンバリ工法」を使う場合は、ガンバリボードの断熱材の内側に補強のケイカル板を張った「補強ガンバリボード(断熱材54mm+ケイカル板6mm、断熱材25mm+ケイカル板9.5mm)」もありますが、不陸のカバーには限度がありますので、対向するベニヤ型枠に打ち放し仕上げの時以上の慎重さが必要です(仕上げ精度はベニヤ型枠に依存します)。





Q3:この工法では階高に制約がありますか?


Gパネル工法の特質において、原則的に壁式構造となり、法的に階高は3.5mまでとなります。また、住宅への適用を主眼として設計されたパネルは、標準パネルの長さが2,400mmで、外断なら内側に縦に使ってそのまま天井高、内断なら外側に使い上端にパネルを横に1段(300mm)流して階高2,700という、標準的な住宅サイズに合わせています。

非住宅の多い施工店様用の長さ2,700mmの標準パネルのキットもありますし、縦のパネルの上に横にパネル(あるいは桟木による微調整)を流して高さを増す事は可能ですが、壁式構造用として開発されたものなので、法的な最高階高3.5mを超えたコンクリートの打設圧に耐えるようには設計されておりません(3mを超えた打設高さでは、間をおいた3回まわし以上での慎重な打設が必要です)。

Q4:開口部はどのようになりますか?


Gパネル工法では、型枠に縦横300mmピッチでついているセパレーターに、開口用のパネル(幅180mm=標準壁厚)を差し込んで固定します。

それにより1mmも狂わない高い精度の開口部になるので、一般のRC造のように大きめの開口部にサッシを溶接で固定し、モルタルを詰めるという手間がいらず、木造や鉄骨のように躯体に直にビス止めする事ができ、ここでも工期短縮と多能工化、コストダウンを実現しています。

サッシの開口寸法は300mmピッチの変化になりますが、玄関開口だけは寸法が厳密なので、片側をセパレーターに差し込んだ位置で計画します。

Q5:ガンバリ工法だと本当に無足場で施工できますか?


物理的には無足場で施工できますが、労基法によって2m以上の高さで作業する時には、足場や手すりの設置が義務付けられています(隣棟との隙間が300mm以内なら不要です)。

そのため、コンクリート打設時の転落防止用にガンバリの外部に取り付ける手すり「セーフガード」や、ガンバリボードの建て込み時に天端を支える「ボードスタンド」など、様々な器具が用意されています。

ただし資材の飛散や荷揚げ、現場の治安用に、スペースがあれば足場や仮囲いを設置する事が望ましいでしょう。

Q6:G外断ガンバリ工法で足場が無い場合のベントキャップ等の施工はどうするのですか?


ベントキャップ等の取付けは事前にガンバリボードへ加工取付けを済ませてから建て込みます。





Q7:変形敷地などによりGパネルで割り付けられない時の対応は可能ですか?


パネルのモジュールから外れた寸法や、直角ではないコーナーなどは、ベニヤ型枠で調整する事ができます。Gパネルの側面のクリップ用の穴に、ベニヤ型枠の桟木をボルト締めする事ができます。

ベニヤ型枠に桟木代わりにビス止めして、Gパネル同様にクリップで止められるようにするアルミ桟「元日アジャスター」が便利です。

ただし本工法は、施工をシンプルにする事でコストダウンしており、できるだけモジュールや直角を守った設計をお勧めします。




Q8:Gパネルのサイズは決まっていますか?


最も一般的なGパネル(Aパネル)は、幅300mm×厚60mm×長さ2,400mmです。
施工用に支保工やクリップ、フォームタイをまとめたキットには、長さが300mmから2,400mmまで300mmきざみで長さの異なるAパネル、幅180mmのBパネル、幅60mmのCパネルも含まれています。

引き抜き成型で製造されているため、長さは特注が可能ですが、幅は上記の3種類に限られます。




Q9:G外断・ガンバリボードのサイズは決まっていますか?


裏に固定されるセパレーターのピッチが縦横300mmですので、幅は600mmが標準で、調整用の300mmもございます。長さは階高に合せて標準が2,700mmと3,000mmですが、長さの変更は容易です(内型枠のGパネルとの関係に留意)。

ただし、これまでの実用的検証は階高3,000mm以内で行われており、それ以上の打設深さを計画される場合は、各社様で支保工の強化をされて下さい(ただし3,500mmを超えるとセパレーターの300mmピッチの間の強度が不足すると考えられます)。




Q10:平面計画上の決まりはありますか?


前提として、壁式RC造に関する法規、設計基準によって、耐力壁の長さや壁厚、構面(壁や梁)で囲まれた面積などが定められます。その上でGパネルを使う事による、「コーナーは直角」「Gパネルの寸法で割付け」「壁厚は180mmが標準」「窓開口は300mmモジュール」といった原則があります。

メインのパネルは幅300mmのAパネルで、寸法調整用に幅180mmのBパネルもありますが、数が限られていますので多用できません。さらに幅60mmのものもありますが、これは1キットに数本しかありませんので、どうしようもない場合のみのものです。

内断熱の場合は、外側のGパネルの割り付けが優先されます(内側のGボードは切断が容易だから)。特に壁式構造で一般的な壁厚180mmの場合は、コーナーの一辺に幅180mmのBパネルを使う事で、内型枠のGボードも効率よく割り付けられます。向かい合う壁でパネルの割り付けがずれると、梁の型枠などに無理が生じるので、Bパネルを配して壁芯寸法が300mm×n+180mmになる「入り込み方向」と、コーナーまでAパネルだけで割り付けて壁芯寸法が300mm×nになる「押し出し方向」を全体で統一します。

ガンバリ工法の場合は、内側のGパネルの割り付けよりも、外側のガンバリボードの幅600mmのモジュールが優先されます。ガンバリボード同士は篏合ジョイントですので、途中で寸法調整はできず、必ずコーナーで調整する事になりますので、内側のGパネルも同様です。

Gパネル工法は、資材の工夫で施工をシンプルにし、工期短縮や多能工化によってコストダウンしているので、できるだけルールに従って設計する事が肝要です。


Q11:内外両面にGパネルを使った工法はできますか?


インナー車庫など内装の耐火性が求められる場合に、両側をGパネルにする事がありますが、セパレーター周辺の隙間や軸の結露によるトラブルも想定される為、特に居室などに使用する場合は十分な対策と検討が必要です。



Q12:スラブの型枠はどうなっているのですか?


床スラブの支保工は、在来工法です。内断熱の場合は、外壁からスラブへの熱橋対策として、スラブ型枠として、壁のGボードと同様の資材(セパ穴なし)を敷き込みます。外断熱の場合は、熱橋がないのでスラブ型枠は通常のベニヤ板です。

また、スラブ支保工の大引や根太として、弊社のFRPパイプをご利用いただけます。



Q13:サッシの納りはどうなっていますか?


本工法は躯体精度が高いので、一般のRC造のような溶接やモルタル充填を必要とせず、躯体に金物を介してビス止めする事で、強度と熱橋防止、コストダウンを同時に実現しています。RC造の気密性の高さは、隙間風を防いで省エネになる一方で結露を生じやすいので、樹脂サッシがお勧めです(弊社の推奨納りはシャノンの樹脂サッシに基づいています)。

外断熱の場合は、サッシを壁厚の中ほどに取付けると躯体に熱橋が生じて結露するので、外側の断熱材に接する形でサッシを取付けます。ガンバリボードの小口をカバーする形で水切りを取付けますが、ガンバリの特長である無足場工法のために、室内側から設置できるように工夫されています。


Q14:Gパネルを見る事はできますか?


Gパネル、ガンバリボードのサンプルは、弊社の神奈川県藤沢市の本社に置いてあります。

製品説明会や施工研修は、静岡県御前崎市の弊社工場で実施しておりますので、ホームページや電話でご確認下さい。



Q15:Gパネル工法やガンバリ工法を採用するにあたりサポートはありますか?


上記Q13の製品説明会・施工研修をご活用いただく事がお勧めです。都合がつかない場合には、個別に営業担当者がご説明に伺う事も可能です。

また施工にあたっては随時、有料にて施工指導に伺います。



Q16:タイル張り仕上げにしたいのですが?


内断熱の外壁のコンクリート面にタイルを張る事は可能です。ただし、Gパネルによる平坦な面ですので、部分的に張る場合は、薄物タイルを樹脂モルタルで接着する方法が一般的です。

厚いタイルを張る場合は、ベニヤ型枠との併用で仕上り面をそろえる必要があります。


Q17:ラーメン構造に使用する事はできますか?


Gパネルは壁構造を目的として製造していますので、ラーメン構造に使用する事は馴染みません。
ラーメン構造の場合、柱型・梁型や柱頭の型枠形状が複雑で難しい為、ラーメン構造に使用する事は避けてください。
但し、特殊な工法(逆梁や壁ラーメン等)の採用が可能な場合では状況によりこのパネルが使用できる可能性がありますので、ご相談ください。



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